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糸の撚り
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これは生地に関する小話なので、カートに入れる必要はありません。
暇つぶし程度にちょこっと読んでいただけましたら幸いです。
下手くそなイラストですみません。
お洋服を作っているのは生地ですが、
生地を作っているのは糸です。
糸の基本中の基本、撚りの方向についてここではお知らせします。
一般的に使われているのはZ糸と呼ばれています。
これは糸を上から見たら時計とは反対周り、左巻きに撚られています。
なので左糸とも呼ばれます。
一般的にはこれ一本で天竺を編むと、生地の縦目が右側に傾斜します。
なので、単糸天竺は縦目が必ず右側に傾斜して編み上がってきます。
一般的な量販型の糸屋さんでは大半がこのZ糸をストックしています。
でも、逆方向に回転させた糸もそんなに多くないですが需要がありますのでストックしてくれています。
これがS糸と呼ばれていて、別名「右糸(みぎいと)と呼ばれています。
でも、一般的なZ糸に比べたら需要が少ないため、
生産数量が少なく、そのため単価も高めになってしまいます。
右撚りの糸で編まれた天竺は、単糸天竺でもあんまり斜行しません。
でも生産数量が少ない上に単価が高い傾向にあるので、
S糸だけで天竺を編むような会社はたま〜にしかありません。
下手くそなイラストでも書いた通り、
糸の撚り方向によって、横から見た時の糸の形状が、
Zのように見えるか、Sのように見えるか、
で左撚りの糸をZ糸、右撚りの糸をS糸と言うように呼びます。