いわゆる「メリヤス編み」といわれる編み方です。
表面が滑らかになりやすく、
細い糸で編まれた天竺生地は肌着やTシャツに使われることが多いです。
ニット生地の基本といわれている代表的な編み方です。
布端が丸まりやすいので、
扱いに慣れるまでは縫いにくく感じることが多いですが、
慣れるとそれほど気にならなくなります。
単調な編み方で輪になって編み上げられ、
それを縦に切って筒状に巻きつけるので、
斜行(生地の編み目が斜めに傾いてしまうこと)が出やすいです。
カジュアルウエアでは、この斜行が好まれることもあります。
Wildberryオリジナルボーダーはしっかりとした双糸天竺ニットですが、
これはという太目の糸を2本撚り合わせたものを使って編み上げられた
16番手16/2(じゅうろくばんそうし)天竺といいます。
いわゆる1目ゴム編みといわれる編み方です。
表から見た編み目と、裏から見た編み目が同じです。
横方向に伸縮率が高く、細い糸で編まれたフライス生地は、
子供や赤ちゃんの肌着に使われることが多いです。
水通しやお洗濯で縦方向に縮み、横方向に少し伸びることがあります。
横方向に良く伸びるので、フィットしたお洋服を作るのに適しています。
お子様のスパッツやフィットしたタートルネック、
タイトでコンパクトなシルエットのお洋服に向いています。
「少し細すぎるかな・・・」と思われるようなパターンもこの生地で作ると
「心地よいフィット感」のある着易いお洋服になります。
よく伸びる生地だけあって縫製の際にはミシンの針穴に生地が落ち込んでしまい、
大変なことになることがたまにあります。
実際の生地の厚さよりも一段階細めの糸を使ったり、
押さえの圧力を下げることでこの傾向が少し収まって、
多少は縫いやすくなります。
フライスの目の詰まったものをスムースといいます。
触った感触がまさに「スムース」という感じだからだそうです。
細い糸を使って編まれており、触り心地も柔らかく、赤ちゃんの肌のようです。
目が詰まっているので保温性がよく、
赤ちゃんや女性の秋〜冬用の肌着にしようされることが多いです。
直接肌に触れるようなカットソーにも向きます。
生地によっては伸縮率の高いものと低いものとがございますので、
実際に生地を触って感触を確かめてから何を作るか決めたほうが無難です。
生地の厚さよりも一段細めのミシン糸を使用するときじの糸切れも少なく、縫いやすいです。
とても一般的な、いわゆる「トレーナー地」とか「スウェット」と呼ばれている生地です。
表生地は天竺、裏はパイル(ループ)になっていて、
編みながら表と裏をつなぎ合わせている、複雑で高度な技術を用いて編まれた生地です。
一般的には表の天竺には30番手の糸を、裏のループ(パイル)には10番手の太い糸を使用します。
これを30/10(さんまるとおばん)裏毛といいます。
裏のループを10番ではなく、もっと細い糸でループの間隔を空かせると「ガーゼ裏毛」、
ループを小さくして編み上げると「ミニ裏毛」
5番などのもっと太い糸を使い、ループを大きくすると「鬼裏毛」となります。
天竺ベースなので布端が丸くなるのが特徴ですが、
厚手で伸縮率も安定しているため、天竺に比べると幾分かは扱いやすいです。
ダブルニットとも呼ばれます。
編み方によって表と裏の表情を変えています。
表側の編み目が大きく、裏側の編み目が小さくなっていることが多いです。
天竺のように布端が丸まることもなく、しっかりと厚みのある生地が多いので
初心者の方にも扱いやすい生地です。
一般的に伸縮率がそれほど高くない生地が多いですが、
中にはフライスのようによく伸び縮みするものもあります。
ですが、生地自体が厚みがありしっかりしているので、
フライスのように針穴に生地が落ち込んでしまうことはありません。
家庭用ミシンでも扱いやすい生地です。
1本の糸で編み上げたものを単糸(たんし)天竺、
2本の糸を撚り合わせたものを使って編んだものを双糸(そうし)天竺といいます。
単糸天竺よりも双糸天竺のほうが肌触りが柔らかくしなやかな質感になりやすいです。
糸の撚りの強い「強撚天竺」はざらっとした感触で、毛羽立ちが少なく通気性に優れ、
麻、またはポリエステルのような質感になります。
糸の太さは番号であらわされ、数字が多いほど細い糸、
数字が少ないほど太い糸、ということになっています。
一般的に、夏用のTシャツ(へインズなど)に多く使われているのが30番手の糸を1本使いで編み上げられた
30/-(さんまるたんし)天竺です。
Wildberryではこの夏用のTシャツを基準に、糸が太いとか細いとか説明をすることが多いです。