シルケット加工に付いて



綿100%の糸には、ある程度の毛羽立ちがあります。
この毛羽立ちのせいで、時々、綿100%の生地でも毛玉ができてしまう場合があります。

シルケット加工とは、糸の毛羽立ちを薬剤で焼き切り、
まるでシルク生地のようなつやとしなやかさを持たせる加工のことを言います。

シルケット加工には、糸シルと生地シルとがあります。
糸の段階で薬剤につけて毛羽立ちを焼ききってしまい、その糸を使って生地を編むことを糸シルといいます。
一旦編み上げた生地の毛羽立ちを焼ききる方法を生地シルといいます。


シルケット加工には薬剤で毛羽立ちを焼き切る方法と、ガス火で毛羽立ちを焼ききる方法とがあります。
薬剤で焼ききる方法のほうが一般的なので、シルケットといえば、大体この方法を言います。
ガス火で毛羽立ちを焼ききることを、ガス焼きシルケットといいます。

シルケット加工された生地は、
高級アパレルなどに使用されることが多いです。
しなやかさと、光沢がとても上品で、とても仕立て栄えします。
普通にTシャツを作ってもきちんとした印象になります。